みなさん、うなぎはお好きでしょうか。
滋養効果があって、「土用の丑の日」に食べる習慣が染みついていますが、うなぎについてみなさんはどのくらい知っていますでしょうか。
ここではそんな夏にぴったりのうなぎについてお伝えしていこうと思います。
Ⅰ.「土用の丑の日」とはなに?
①そもそも土用の丑の日の「土用」とはなに?
「土用の丑の日」という言葉をこの時期のスーパーやニュースなどでよく耳にするのではないでしょうか。なぜそう呼ぶのかご存知でしょうか。ご紹介します!
「土用」とは雑節の一つとされ、五行思想の要素と中国から日本に伝わった二十四節季の考え方から生まれ、二十四節季にある「立春、立夏、立秋、立冬」といった季節の変わり目の直前約18日のことを指します。
なので、土用というのは夏だけでなく、4回あるのです!
雑節は日本独自で設けられたもので、二十四節季のほかに季節の境目をより詳しくするために設けられた特別な暦の日とされています。
また、五行思想という考え方の中で、万物は「木、火、金、水、土」の5つの元素から成り立っているとされており、春は木、夏は火、秋は金、冬は水が割り当てられ、余った土をそれぞれの季節の変わり目に割り当てられました。
この要素を「土旺用事」といい、略して「土用」という言葉が生まれたとされています。
②では丑の日とはなに?
丑の日は、みなさんご存知の十二支から来ています。
十二支は年だけではなく、月日も表すことができるのです。
月は、中国で昔、「冬至を含む月を子月」としていたため、旧暦の11月から順番に子月、丑月、寅月と続いていきます。
日は、1日が子の日、2日が丑の日、3日が寅の日、、、と続き、12日で一周、13日目には子の日に戻ります。
つまり、季節の変わり目である土用の期間の丑の日を「土用の丑の日」というのです。
また、年に4回来る土用ですが、約18日あるので巡りによっては2回丑の日がある場合があります。
その場合は、1回目が「一の丑」、2回目が「二の丑」と呼びます。
③土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのはなぜ??
ここまででなんとなく、土用の丑の日の意味がおわかりいただけたかと思いますが、なぜ「うなぎ」なのでしょうか。見ていきましょう!
諸説あるとされていますが、最有力の説は平賀源内という江戸時代の学者が広めたとされています。
驚きかもしれませんが、そもそもうなぎの旬は秋から冬でした。
そのため、うなぎ屋の夏は客足、売上ともに少なく大変困っていたとされています。
そんな中、売上に困っていたあるお店の人が源内に相談したのです。
そこで源内は「丑の日に梅や瓜などの『う』からはじまるものを食べると良い」という風習を思い出しました。
そして「本日、土用の丑の日!」という張り紙を出したところ、売上が飛ぶようにあがり、それを見た他店も真似をして人々が土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が生まれたのです!!
Ⅱ.おいしいうなぎは天然?養殖?
①うなぎは天然だから良いというわけではない!?
うなぎに関わらず、「魚は大抵天然の方が良い」、「天然の方が養殖の方がおいしいに決まってるでしょ」と思っていませんか?
うなぎの場合、実は一概にはそう言えないんです!!
というのも天然のうなぎは、そのうなぎの育った環境や季節など様々な要素を受けやすく、味のバラつきが多いのです。
その点、養殖のうなぎは安定した環境や餌など、プロによる徹底した管理によって育てられるので、味も一定のレベルのものが提供されるのです。
②それでも天然の方が良い場合がある!?
上記から養殖の方がなんとなく良いのではと思われますが、ある例外がその養殖のうなぎを凌駕していきます。
その名も「下りうなぎ」です。
下りうなぎは、うなぎの旬である10月頃に、産卵や冬眠のために栄養を身体にたくさん蓄えたうなぎのことをいいます。
これがうなぎの最上級であり、当然天然物でしか味わえない代物なのです。
是非10月に最高級のうなぎを堪能するのはいかがでしょうか??
Ⅲ.まとめ
みなさん、ここまで読んでみていかがだったでしょうか。
この記事を読んで少しでも「うなぎを食べたくなった!」と思ってもらえたら嬉しいです。
今年の土用の丑の日は「7月30日(日)」です。
是非みなさん、この土用の丑の日はうなぎを食べて夏バテを乗り切りませんか??
参考資料
夏の土用の丑の日の由来と面白い雑学、2023年7月30日の今日は何の日? | 雑学.com – Part 2 (kerokero-info.com)
【2023年】土用の丑の日はいつ?意味と由来とは?鰻(うなぎ)を食べるのはなぜ? – 日本文化研究ブログ – Japan Culture Lab (jpnculture.net)