冬至には「かぼちゃ」を食べるという風習がありますが、皆さんなぜだか知っていますか??
ここではその理由について迫ってみようと思います。
Ⅰ.そもそも冬至とは??
冬至は、「1年の中で昼の時間が1番短く、夜の時間が1番長い日のこと」を指します。
中国では冬が終わり、春が来ることから、「一陽来復」と呼ばれ、運気があがることや今まで運気の悪かったことが上向いていくといった意味があり、縁起の良い日とされています。
ただ、日本ではその意味もありますが、冬至は「死に近い日」とされ、「厄を払う日」とされているようです。
Ⅱ.では、なぜ「かぼちゃ」を食べるのか??
①かぼちゃは栄養価が高い!
前述の通り、日本では冬至では厄を払う日として認識されていました。
そこで栄養価が高く、食べると風邪にかからない、厄除けの意味が込められていたかぼちゃが食べられていたそうです。
実際、かぼちゃにはビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、βカロテンが多く含まれており、栄養が不足しがちな時期に重宝されていたのです。
ただここで一つ疑問が出てきます。
かぼちゃは実は夏野菜です。夏野菜なのに、なぜ冬至に食べられていたのでしょうか。
②かぼちゃの保存期間はとても長いことが関係!?
かぼちゃは夏野菜ですが、保存が効く貴重な食材として扱われていました。
というのも、昔は食糧が豊富だったわけではなく、夏に採れたかぼちゃを冬に食べていました。
しかも好都合なことに、かぼちゃは採ってすぐに食べるよりも、寝かせてから食べた方が栄養分がさらに増えるそうです。
そんなかぼちゃを冬至に食べると以下のような効果があるとされています。
・風邪予防
・中風(脳卒中)予防
・長生き、厄除け
・運盛り※後ほど解説します!
→身体が温められ、免疫力もUPするので、風邪や中風の予防にもなり、長生きに繋がるとされています。
③運盛りとは??
「ん」のつく食べ物を食べると運を呼び込むとされ、縁起が良いとされていました。
このことを運盛りと言います。
この運盛りには冬至の七種と呼ばれるものがあります。
・蓮根(れんこん)
・銀杏(ぎんなん)
・人参(にんじん)
・金柑(きんかん)
・寒天(かんてん)
・饂飩(うどん)
・南瓜(かぼちゃ)
かぼちゃには「ん」がないと思った方もいると思いますが、かぼちゃは漢字で「南瓜」(なんきん)と呼ぶため、「ん」がつくのです。
Ⅲ.まとめ
ここまで、冬至の際に食べる「かぼちゃ」について述べてきました。
かぼちゃは煮たり焼いたりしてもとても美味しく、栄養価も非常に高い食べ物です。
是非今年の冬至からはこのような背景も頭の片隅に入れながら楽しんではいかがでしょうか。
参考資料
冬至 かぼちゃの由来|なぜ食べる~理由までを分かりやすく|きになるきにする (kinisuru.com)
冬至の日が2倍楽しくなる6つの雑学!2023年の冬至はいつ? | 知って得する!お役立ちCLIP (macckey.com)