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日本のお祭りの屋台の始まりとは?

屋台 グルメ
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夏や秋になると各地でおこなわれている縁日・祭り。浴衣を着て楽しい屋台などを練り歩き、夏の思い出としても大切な行事ですよね。今回はお祭りの屋台について詳しく紹介します。

1.屋台の歴史

日本の屋台文化は、古代から祭りや行事の一環として始まりました。神社や寺院の祭り、町のお祭りなどで、屋台は仮設され、食べ物や遊び道具が販売されました。これは人々が集まり、地域社会が交流する場としての機能がありました。

江戸時代には、屋台はますます発展し、独自の特色を持つようになりました。祭りや祝いごとだけでなく、芝居小屋の周りや歌舞伎の興行の際にも多くの屋台が出現し、食べ物や遊び、芸能が楽しまれました。

屋台は、寺社の門前や大店の立ち並ぶ通りといった人の集まりやすい場所に出現しました。江戸の各所に設定されていた広小路や火除地には、床店と呼ばれる移動可能な店舗や屋台が密集し賑わっていました。また、港や河岸といった船が密集する場所では、売々船(うろうろぶね)呼ばれる水上の屋台が船員を相手に飲食物を提供していました。

第二次世界大戦後、闇市の屋台が広がっていきました。正月の寺社や縁日など大きな行事の場所にはたこ焼き、焼きそば、綿菓子、玩具などを取り扱う屋台が出店しました。このようなイベントに出店する屋台は、的屋と呼ばれる人たちによって営まれている場合が多くありました。

また、気仙地区の式年大祭は、これとは別に囃子屋台が出ており、花輪ばやしや、日高火防祭のような屋台が出ています。

2.縁日やお祭りで屋台が並ぶ理由

縁日のお祭りで並ぶいろいろな種類の屋台は、気持ちを高揚させてくれます。神様と縁を結ぶ日にはお祭りがおこなわれますが、お祭りの場にたくさんの食べ物屋さんや遊べる場所があるとより多くの人が集まります。戦後の日本には闇市が存在しましたが、闇市をモデルにして現代の屋台ができたともいわれているのです。

昔は縁日のお祭りがない日でも屋台はたくさんありましたが、食品衛生上問題があるということで基準が厳しくなりました。現代では縁日やお祭りがある日の屋台がほとんどになり、日常ではあまり見かけなくなりました。最近では縁日の屋台が外国人から非常に興味を持たれており、人気が急上昇しているようです。

3.まとめ

縁日の意味は神様と人々を結ぶ縁のある日のことで、毎年決まった日にちにおこなわれます。お祭りは縁日以外でも会場さえあればできるのに対し、縁日は神社仏閣で開催されるのが一般的です。それに伴い縁日のお祭りでは多くの屋台が並びます。屋台も時代のニーズに合わせて、さまざまな変化を遂げながら成長しているのです。もし近くの神社で縁日がある際は、意味や由来を把握した上で楽しむのも良いでしょう。

参考文献

縁日の意味や由来!お祭りとの違いや屋台とおみこしとの関係

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