スーパーでも買える「安いお肉」でも、身近にある食材を使って柔らかくすることができます!
今回は簡単にお肉を柔らかくする方法とお肉を柔らかくできる食材や調味料についてまとめていきます。
1.お酒
お酒にはお肉を柔らかくする作用があります。
お肉のph値(アルカリ性か酸性かを示す値)を変化させることで、お肉の保水力を上げることができます。
そのため加熱してもパサパサした食感にならずにジューシーで柔らかな食感になります。
またお肉の臭みを消す効果もあり、調理前に30分から1時間漬け込むだけで効果を得ることができます。
使用するお酒は料理酒やビールなどのアルコール飲料等基本的なお酒は使用することで柔らかくする効果を得ることができます。
ただし、料理酒は塩分を含んでいたり、アルコール飲料はにおいや味がお肉に移ってしまうため、癖のない日本酒が最も料理には向いています。
料理によっては使用したお酒の風味でより高級感あふれる本格的な料理になることもあるため、料理によっていろいろなお酒を試してみてもいいかもしれません。
2.コーラ
意外ですがコーラにもお肉を柔らかくする効果があります。
コーラにもお酒と同じくph値を変える作用があります。
また、砂糖にも水を多く蓄える作用があるためお肉をより柔らかくすることができます。
お酒と同じく調理前に30分から1時間漬け込むだけで効果を得ることができます。
漬け込んだコーラの液体ごと調理に使うことで角煮などの甘みを生かした料理に使用することもできます。
3.玉ねぎ
玉ねぎには、たんぱく質を分解する酵素が含まれています。
この酵素がお肉の筋を分解し、柔らかくすることができます。
すりおろした玉ねぎや細かく切った玉ねぎとお肉を混ぜ、30分程度一緒に置くことで、効果を得ることができます。
すりおろした玉ねぎをソースや付け合わせにすることで、再利用もできます。
帝国ホテル発祥のシャリアピンステーキ(ステーキ肉を玉ねぎのみじん切りに漬け込み、さらに漬け込んだ後の玉ねぎをソースにするステーキ料理)でもこの酵素の効果を使用しています。
4.パイナップル
果物のパイナップルにもお肉を柔らかくする効果があります。
パイナップルにも玉ねぎ同様たんぱく質を分解する酵素が含まれています。
パイナップルをたくさん食べると舌がピリピリとすることがあるのは、この酵素が原因になっています。
加熱すると効果を抑制できるため、ケーキやクッキーなどの生地に混ぜ、加熱することで刺激を抑えることが可能です。
お肉を柔らかくする際は生のパイナップルをカットしたものをお肉につけると効果は感じることが可能です。
酢豚に入っているパイナップルも、お肉を柔らかくする目的で入れ始めたそうです。
5.キウイフルーツ
キウイフルーツにも酵素が含まれているため、お肉を柔らかくする効果があります。
パイナップル等と同じく、カットしたものなどに漬け込むことで効果を得ることができます。
使用後はキウイを利用したソースなどに再利用することが可能です。
まとめ
今回は身近にある食品でお肉を柔らかくする方法をまとめていきました。
再利用することで味付けやソースにも利用することができるため、いろいろな料理に試していくのも面白いかと思います。
参考
J-STAGEーMeat Tenderlizer の調理への応用
J-STAGEー料理に使う日本酒の効果
農林水産省ー消費者の部屋
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