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100種類以上もレシピがあるお雑煮、今年はどうする??

知識
この記事は約4分で読めます。

一般的に三が日で食べることの多いお雑煮。
実は種類が100種類以上あって、地域ごとの特徴がある料理なのです。
食卓に並んでいるお雑煮はどんな味付けにしていますか?

そもそもお雑煮ってなに??

お餅の定番の食べ方のひとつ、「お雑煮」。
「色々な具材を混ぜて煮たもの」という語源があるようです。
焼いた餅に火を通した鶏肉や青菜などを添え、すまし汁をかけた正月料理のことを指します。
物心がついた時には正月の食卓に並んでいた料理なのではないでしょうか。
お雑煮文化は、沖縄県を除く46都道府県で存在しているようです。
全国に広まっているお雑煮ですが、明確な起源がないらしく、様々な諸説があるようです。

お雑煮の起源

室町時代まで遡り、武家社会での祝い膳として出されていたことがはじまりと言われています。
この頃は、上級武家は慶事料理として、食べられていたようです。
雑煮が身分関係なく正月の祝い事で食べられるようになったのは江戸時代からと伝えられていて、
参勤交代などの文化の交流の中で全国各地へと広がっていったといわれています。
餅と野菜が入ることで「名(菜)を持ち(餅)上げる」とされ、縁起が良い食べ物として重宝されていたようです。

また、別の説では、武家社会であった平安時代に食べられていたと言われています。
餅や野菜を煮込み、「野戦料理」として戦の際に食べていたという説も存在しています。

なんでお正月に食べるの?

お雑煮に入れる具材は、1年の実りと幸せをもたらすと言われている神様へのお供え物となっていたものを
使う習慣があったようです。
お供えをした具材を新年最初に汲んできた水と新年最初に灯した火で煮込んで食べられていたことから、
正月には、お雑煮が食べられるようになりました。

食材に込められた意味

使われている食材にも1つ1つ意味があります。

例えば、お雑煮に欠かせない餅ですが、丸い形の餅には」「家庭円満」の意味が込められていて、
よく伸びることからは「長く生きる」という意味が込められています。
角餅は、「敵を倒す」「土蔵が建つことから家が栄える」そんな意味が込められています。

他にも里芋は、子芋をたくさんつけるため、「子孫繁栄」。
大根は、角が立たないように丸く切ることで、「家庭円満」に過ごすことを意味して、
にんじんは、赤色であるため「魔よけ」の効果があるとされています。

いろいろなお雑煮をご紹介!

ここが違う!

関東のお雑煮の特徴は、味つけがしょうゆ仕立てであることです。
関西のお雑煮の特徴は、味つけが白みそ仕立てが主流となっています。
また、日本の東側と西側で形が異なり、東の都道県は角餅、西の府県は丸餅が多く使われているようです。
境界線付近の県ではどちらの餅を使うこともあるようです。
100種類を超えるレシピを持つお雑煮ですが、具材などの細かい点に着目するともっと多くのレシピがあるようです。
その中のいくつかを紹介します。
是非、今年のお正月の参考にしてみてください!

各地域のお雑煮をご紹介!

東京

江戸図にと呼ばれる東京の一般的なお雑煮は、角餅が使われた昆布とかつおを合わせたさっぱりしたもの。
鶏肉、小松菜・ほうれんそうなどの青菜、なると、しいたけなどの具材を入れるのが特徴です。

愛知

餅は焼かずに、かつおだしで煮て餅菜を加えます。
醤油、塩で味を調えて、かつお節をのせるのが特徴です。

京都

こちらも餅は焼かずに、里芋、金時にんじん、大根などが入った、
かつおと昆布だしを使った白味噌仕立ての味付けが特徴です。

福岡

あごのだし汁に、丸餅、ブリ、焼き豆腐、かつお菜、干ししいたけ、かまぼこなどが入っているのが特徴です。

鳥取

山陰地方の雑煮は、丸餅を甘い小豆汁に入れた、ぜんざいに近いのが特徴です。

このようにそれぞれの地域にそれぞれの特徴があるため、100種類以上ものレシピがあるといわれているのでしょう。
今年のお正月はいつもとは違うお雑煮を作ってみてはどうでしょうか。

地域で違う餅の形・全国のいろいろな雑煮 地域で違う餅の形:農林水産省 (maff.go.jp)
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