昨今、飲食店を利用する際に砂糖以外の甘味料について目にすることはありませんか?
中にはカロリーが通常の砂糖より低いものなどがあります。
こういった砂糖に変わる甘味料ですが一体どのようなものになるのでしょうか。
甘味料の分類
甘味料は大きく分けて「糖質系甘味料」と「非糖質系甘味料」の二つの分類で分けることができます。
それぞれの分類について詳しく見ていきましょう。
糖質系甘味料
糖質系甘味料は名前の通り、成分に糖質を含む甘味料です。
糖質は炭水化物のうち、「食物繊維」を除いたものを指します。
糖質系甘味料に該当する甘味料は以下になります。
砂糖
砂糖は甘味料の中で最も使われています。
さとうきびやてん菜(ビート)から作ることができます。
砂糖は料理に甘みを付けること以外でも、お肉を柔らかくする効果や防腐性を高める効果があり、
さらに料理以外でも切り花を長持ちさせることができたりと幅広い効果があります。
カロリーは1グラム当たり約4kcalになります。
でんぷん由来の糖
でんぷん由来の糖は、でんぷんを保有するトウモロコシやイモ類等に水と酵素を加えることでブドウ糖になります。
一般的に「でんぷん由来の糖」と聞くと、あまり見たことがないように思えますが、多くの清涼飲料に含まれている「果糖ブドウ糖液糖」もこの「でんぷん由来の糖」に含まれます。
味は砂糖に比べてキレがあり、温度が低いほど甘みが強まる性質を持つため、清涼飲料水や氷菓などに多く使用されています。
また、液体なので加工しやすく、ガムシロップなどは多くがこの「でんぷん由来の糖」になります。
糖アルコール
糖アルコールは糖類を接触還元することで作られます。
還元した糖類によって作られる糖アルコールが変わります。
体内で吸収されにくい性質のためカロリーが低く種類によってはゼロカロリーの物もあります、甘みは砂糖の数百倍になるため多くの食品に使用されています。
味は砂糖に比べてキレがあり、清涼感があります。
虫歯になりにくい性質もあるため、ガムやキャンディなどのお菓子や歯磨き粉などにも使用されています。
その他乳糖等の糖
乳糖は牛乳等に含まれる糖質で、砂糖の0.4倍の甘みを有します。
授乳期を過ぎた日本人は乳糖を分解する酵素の動きが低下するため、おなかがはったり、下す場合がございます。
食品などに使用される際は整腸作用がある「難消化デキストリン」とともに添加されることが多いです。
非糖質系甘味料
非糖質系甘味料は糖質を原料として使用せず、化学的に合成したものを指します。
原料が天然由来の物か、化学的に合成されたものかで分類が変わります。
天然甘味料
植物や果実等の自然由来の原料から合成した甘味料です。
砂糖よりも甘みを強く感じるものが多く、カロリーも低いものが多いです。
自然由来の原料なので、比較的安心感があるのも特徴です。
合成(人工)甘味料
化学合成によってつくられる甘味料で、少量で強い甘みがあることから低カロリー甘味料として使用されています。
低カロリーな甘味料
甘味料の分類についてまとめていきましたが、ダイエットに適している低カロリーな甘味料とはどんなものになるのでしょうか。
キシリトール
糖アルコールに分類される甘味料です。
有名なガムにも使用されているため、名前だけでも目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
果物などにも含まれており、安全性が非常に高いため、アメリカでも甘味料として使用されています。
また、カルシウムと結合し歯の修復を行う効果があるなど、単純な甘味料として以外の用途もございます。
カロリーは約3kcal/gで砂糖に比べて低く、甘みは砂糖と同程度の甘みがあります。
エリスリトール
糖アルコールに分類される甘味料です。
キシリトールと同じく、果物などにも含まれており、安全性が非常に高いです。
甘みは砂糖に比べて少し感じにくいですが、カロリーは1グラム当たり0.2kcalと低く血糖値も上げないので、ダイエットに適した甘味料です。
ラカンカエキス
羅漢果(ウリ科の果実)からとれる甘味成分です。
ラカンカエキスは1グラム当たりの甘みが砂糖の300倍以上で、つよい甘みを持ちます。
カロリーはエリスリトールと同じく非常に低く、ラカンカエキスの強い甘みを持ちますのでダイエットに適しています。
ステビア
天然甘味料に分類される甘味料です。
キク科の植物で、ハーブのような見た目をしています。
カロリーは0で、砂糖の200倍の甘みを持ちます。
過去には健康上、悪い影響があるといわれておりましたが、現在では安全性が高くお菓子や清涼飲料水で使用されています。
ステビアもダイエットに適した甘味料になります。
スクラロース
合成(人工)甘味料に分類される甘味料です。
砂糖を原料としており、甘みはなんと砂糖の600倍です。
カロリーも0で、様々な飲料やお菓子に使われています。
健康上の安全は確保されておりますが、とりすぎには注意した方が良いでしょう。
まとめ
今回はダイエットに適した、カロリーが低い甘味料についてまとめていきました。
甘味料や日々の食事を見直すことで、健康に近づくことができますが、いかにカロリーが低いものでも取りすぎることで体に悪影響を与えることもあります。
自分の健康にあったバランスの良い食事を心がけましょう!
参考
J-STAGE(文部科学省)‐甘味料としての糖類
農林水産省HP
テーマパーク8020
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