輸入品であった「コカ・コーラ」が、私たちにとって馴染み深い商品になるまで。
クリスマスとコカ・コーラの関係とは?
コカ・コーラの誕生
コカ・コーラは、1886年にアメリカ・ジョージア州アトランタで、薬剤師のジョン・S・ペンバートン博士によって
誕生しました。
クリスマスになるとテレビでコカ・コーラのCMが流れ、コカ・コーラのペットボトルにはリボンが付き、
コカ・コーラのトラックツアーが行われたり、今では日本でもとても馴染み深い飲み物になりました。
ではなぜ「クリスマスが近づくと、コカ・コーラの時期」というイメージがついたのでしょうか。
今回はこの真相を見ていきたいと思います。
どうしてクリスマスとコカ・コーラなの?
なんでクリスマスが近づくとコカ・コーラのCMが流れるの?
クリスマスとコカ・コーラには深い関係があるんだよ。
知られざる物語を紹介しよう!
サンタクロースを知っているかい?
もちろん!
およそ100年ほど前、コカ・コーラ社がサンタクロースを起用することを決めてから
クリスマスといえばコカ・コーラのイメージがつくようになったんだ。
サンタクロースの誕生
今から1700年ほど前のローマ帝国の時代に、小アジア半島(現在のトルコ辺り)に
セント・ニコラスというカトリックの司教が住んでいました。
中世のオランダでは、セント・ニコラスを「シンタークラウス」と呼んでいました。
彼は、子ども好きで、生涯を慈善事業に尽くすような人物でした。
後に、子どもの守護聖人として崇められ、貧しい子どもたちにプレゼントを贈るという
彼の行動が習慣化、発展したものがサンタクロース、クリスマスプレゼントの始まりだといわれています。
さらに、北欧のクリスマスでは昔から、そりに乗った妖精が贈り物をくれる、というストーリーもありました。
17世紀になり、このストーリーが融合してアメリカへ渡り、
シンタークラウスが英語風に読まれて、サンタクロースという言葉が生まれたといわれています。
サンタクロースのイメージ像
このサンタクロースの姿は、「大きな顔で丸い小さなおなか、元気いっぱいで陽気な、小さな妖精の太っちょおじさん」とアメリカの詩人に表現をされていました。
各々のイメージで描かれた為、太っていたり、青や緑の服を着ていたり、共通イメージがないまま1500年以上が経ちました。
コカ・コーラ社からサンタクロースの登場
1930年代に入ると、コカ・コーラ社は、より温かみのある人間的なサンタクロースを作り出し、クリスマス・キャンペーンに起用することを検討しました。
1931年、温かみのある人間的な要素を吹き込み、薔薇色の頬、白いあごひげ、キラキラの瞳、笑い皺のあるサンタクロースが登場しました。
大きな身体に真っ赤な衣装をまとう、陽気で楽しいサンタクロースが誕生し、
アメリカの幸福なクリスマスを象徴するキャラクターとなりました。
さらに、コカ・コーラが国境を越えて愛される飲み物になっていくにつれてイメージは広がり、
今では世界中の人々に知られています。
こうして、コカ・コーラとサンタクロースのイメージは定着していきました。
これがコカ・コーラとクリスマスの繋がりです。