皆さんはイギリスの家庭料理を知っていますか?
イギリスの料理について調べると「イギリス料理 まずい」と言った予測も出てきますが、実際はどうなのでしょうか。
今回はイギリスの食文化について解説していきます。
イギリス料理の特徴
イギリス料理の特徴は、簡素な味付けの家庭料理です。
茹でる、焼くだけなど、時間をかけないシンプルな調理で、薄味が特徴です。
少し前までは、イギリス人は衣食住で「食」に一番興味がないともいわれていましたが、食に関心を持つ人が多くなり、今ではイギリス料理は素材の味を生かした健康的な食事といわれるようになりました。
最近では、自分が口にする食材がどこから来たものかを気にかけたり、農薬などを使わないで作ったオーガニック食品を食べたりする人も増えました。
また、イギリス料理は多様な文化的要素と歴史的な背景を反映した料理です。
イギリス料理の例をいくつかご紹介いたします。
サンデーロースト
サンデーローストとは、イギリスの伝統的な食事で、日曜日(通常正午過ぎの昼食)に供され、ローストした肉、ジャガイモにヨークシャー・プディング(パンに近い料理)、ファルス(肉詰め)、野菜等の付け合わせとグレイビーソースとなっております。
サンデー・ローストの起源については、中世の時代に日曜日だけ休みの取れる農奴たちに対して、午前中の教会での礼拝を終えた後、地主が丸焼きにした牡牛をふるまったという説があります。また、産業革命期にヨークシャー地方のある家族が、教会の礼拝に出掛ける前にオーブンに肉を入れて外出すると、戻ってきたころにちょうど良い具合に肉が焼き上がっていることを発見。そのことが日曜日に一家そろって食べるサンデー・ローストの習慣につながったとも言われています。
フィッシュ・アンド・チップス
イギリスを代表する料理として知られていますが、揚げた魚(主にコダラやハダック)とフライドポテトが組み合わされ、ケチャップやマルトビネガーで味付けされます。
フィッシュアンドチップスの起源は、19世紀中ごろのイギリスでは、既に魚のフライとポテト・チップスが店舗で販売されていましたが、1860年ごろにその2つを一体化させ、「フィッシュ&チップス」として売り出す店舗が現れました。 折しも産業革命期の労働者は安価で、すぐに食べられ、さらに腹持ちの良い食事を求めており、イギリスの工業化の進行とともに「フィッシュ&チップス」は、広く浸透していきました。
プディング
プディングとは、イギリスで5世紀ごろから食べられている伝統的な家庭料理のひとつです。卵や牛乳、小麦粉、香辛料などの材料を使って蒸し固めた料理をまとめてプディングと呼んでいます。プディングとは、イギリスで昔から家庭料理として親しまれてきた蒸し料理の総称です。
味や形は使われる材料や作り方によって違いますが、牛乳や卵を使って蒸し固め、ふんわりとした食感とほんのりとした甘味を持つ仕上がりが特徴です。食事として食べるものとデザートとして食べるものがあり、その内容は多岐にわたります。クリスマスプディングやトレーシープディング、スポッテッドディックなど、様々な種類のプディングが存在します。これらは通常、カスタードやバターソースと一緒に食べられます。
まとめ
イギリス料理は美味しくないとよく聞きますが、それはもう昔話でしょう。